GalleryT(油絵)
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油絵の絶筆について Madame Yamashita 記 この時、末期の肺癌で肝臓や骨に癌が転移し、背骨の一部は溶けていた。 同じ姿勢での制作は困難を極め痛みを伴ったが、それでも彼は可能性を追い続けた。 「母の胎内の白から死への黒に向かって…」。 彼はさらに100号を2枚具現化するつもりでいた。 骨転移は全身に広がってしまう。両肩、腕、肋骨、足首。 山下が見つめていた白い100号のキャンバス2枚が本当の絶筆なのかもしれない。 |